ウェブ上で株の注文をするとき、すでにだれかが買いや売りの注文を出していたり、いなかったりする。いずれにしても、パソコン画面の向こう側にだれか人がいる。いるのがわかる。その人の固体確認はできないけれども、たしかに何人もの人が、感情を持って動いているのがわかる。 三年前にイーベイ・オークションに夢中になり、売り買いをたのしんでいたときのことを思い出した。似ている。オークションとの違いは、匿名であるところだ。だれから買ったのかはわからないし、目の前で癖のある動きをしている人がだれなのかもわからない。 取引の動きが少ない日に、じぶんだけがたった100株だけとか買えたりすると、翌日の新聞に、じぶんの買った金額ともに出来高100株と発表されたりする。名まえは出ないけれども、これわたしだよ、と思う。 | |
■もう株はコワくないメールくれフォーム。
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フジテレビで夕方、『ラブ・コンプレックス』という昨年末超盛り上がった変態企業ドラマの再放送をやっているのだが、秘書室の女の子ミンちゃんが、図書館かなにかでノートパソコンに向かって、こう言ってのけぞり、舌を出すシーンがある。 どうもニューヨーク市場でデイ・トレーディングをやっているらしい。こんな若年労働者がそんな金を動かすのはどうかんがえても信用取引でしかありえない。信用取引とは、じっさいの資金の数倍を証券会社に借りて、大きな単位で株の上げ下げで儲けるというもの。株取引、といえば、一般にこっちのイメージのほうが強い。恐ろしい借金を背負いそうな株のイメージ。 というわけで、こういうことはわたしはやらない。すべて原物で。 |
今週になって一転、マーケットは活気づいている。メガバンクたちが、木村剛が指摘する大手30社問題に手を打とうとしたのか不良債権にじゅうぶんな引当を計上しはじめたことや、ニューヨーク市場も続伸。明るい雰囲気になってくる。 それでも高い時期に株を購入した人はへこんでいるようだ。投資系のあるメールマガジンを読むと、ソフトバンクが半額になったことで大打撃がつづいているようだけど、なぜナンピンしないのだろう。そのことで早くプラスに転じるのに。不安な日々が早く終わるのに。 木村剛はバイ・ホールド・アンド・フォーゲットなどというが、なかなか忘れられないもの。底値に近い価格で買っていれば、一年のうちのほとんどを安心して眠れる日々として過ごせる。底値で買うくせをつけないと、どうしても高値高値を追う周期になってしまうものだ、と思う。 というわけでしばらくは安眠。あるいは企業研究。もちろん通常業務もね。 ---
昨日買った株はやはり大幅に下がった。
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どんな企業でも期末、というのはあって、だいたいは3月末。だからだいたいの株主にとって3月31日が権利確定日で、この日に株主になっていると、株主総会に出席できたり、配当や優待を受けとることができるのだ。 ことしは3月31日が土曜日だったから、営業日ではないという理由で、多くの3月決算企業の権利確定日は前日の3月30日金曜日だった。新谷のり子『フランシーヌの場合』の場合、「3月30日の日曜日パリの朝に/燃えたいのちひとつ♪」なので、権利確定日は3月31日の月曜日だったと思われる。 話をことしの3月に戻すと、では3月30日金曜日に権利確定するためには、いつの時点で「買い」が成立していればいいのか。3月26日月曜日である。この日の時点で名義が書き換えられれば、翌日3月27日火曜日に売却してもよろしい。逆にこの日に買っても、株主としてのそれらの権利はない。これを権利落ち日という。 ところで、3月末以外に決算を行っている企業がいくつかある。8月だとか、10月だとか。もちろん今月末の企業もある。今月は30日金曜日でおしまいだから、3月とちょうどおなじ日に権利確定し、権利落ちする。 きょうは11月26日月曜日。今月末締めの企業の株を権利確定できる最後の日だ。そんな株を1単位だけ、アサイチで買った。終値もほとんど落ちていない。満足。 |
すぐ返せるキャッシングではなくて、支払日の決まっているキャッシングは恐ろしい。いやおうなく支払日までの利息を払わされるのだ。 20日に借りた3万円は、自動的に51日借りることになり、支払わされる利息は1165円。ううう。もう借りないから許して。 |
わたしが買うにしては売買単位が高額な、ある株をいま買おうとしている。とりあえず資金はそろえたのだけれども、すこしずつ値上がりしてしまって、先週まったく買えなかった。 とにかく買いたい。この銘柄の株を集めよう、と決めた株はとにかく買うのだ。買うことに異義がある。そんなときは、とにかく指成で注文を出すことにしている。指値で買えなくとも、引けの時点で、だいたいすこし高くなっても買える。けれども、この銘柄にかぎってはそれができない。ジャスダック銘柄は指成はできないルールなのだ。 おまけに、所有しているほかの株がつぎつぎに安くなっている。それらも集めていきたい株なので、ナンピン買いをしたい。しかしそうすると、買おうとしている株が買えなくなってしまう。しかもいま狙っている株は、おそらくすぐ安くなることはわかっている。でも月曜日までにはどうしても買いたいのだ。ああ、どうしよう。 いろんな声がこころのなかに浮かんでくる。 「じきに安くなる。無理することないじゃないか。あきらめよう」「ほかにもほしい株があるんじゃないか。方針を変更する勇気を持て」「安いときに買う。そういう方針だったはずだ」「だいいちいまの株価は比較的安いといっても底値ではないし、一株総資産よりも高いではないか」「いややはり長い目で見て、いまは比較的安いはずだ」「安くなったときにも買えばいいのだ」「月曜日まで買うことに、ぜったい意義があるんだから」「安くならなかったどうする。一生後悔するぞ」「買った後で最安値を更新したらどうする」「その株はほんとうに有望なのか。輸入産業だぞ。インフレになったらどうする」「株価を買っているんじゃない。その企業の一部を買うんだから値段は気にするな」「無借金経営の方針を急遽変更したらどうする」「企業は永遠ではないのだぞ」「安い株を買おうよ。それが分相応てもんだ」…。 うわああああああああああ。空中に浮かぶ巨大な顔だけの星一徹と伴宙太とに左右から責められて、夜の貧民街を絶叫とともに駆け抜けていく星飛雄馬のような状態。かわいそうなわたし。主体的な判断もへったくれもない。 そこでなんとなくまた開いてみたロバート・キヨサキ『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』。194ページの見出しにはこんなことが。 感情的な考え方は論理的に聞こえる たしかにどれをとっても論理的で、とてもかなわない冷静な声にきこえる。判断すべき材料は、事実以外にはないはずのに。そうなのだ。これは憶測だらけで、事実などなにもないではないか。 もういちど「会社四季報」の数値をチェックした。すると、安くなった所有株にナンピンを入れるよりも、多少高くてもいま買おうと思っている株を購入したほうが、利回りがよろしいではないか。ぬああんだ。 というわけで、数値という事実によってさまざまな感情の声がリセットされて、月曜日、なにがなんでも買うぞ、と決意をあらたにした。 |
しかし、サドンデス。ああ、裁ち切ろう悪循環。 |
電話が停まってしまった。以前、悪循環を断つ宣言をここでしたのだが、後回しにしてしまったのだった。で。しょうがないのでカードで3万円分、キャッシング。年利27.5%。返済は1月10日。利息は1200円ぐらいつくだろう。キャッシングもしないと誓ったのに。 友人に金を貸してくれという勇気を、わたしにください。 |
帰りの飛行機に乗ることでいちばんたのしみだったのは、新聞とNHKニュースの録画ビデオだった。日本の情報に超飢えていたのだ。京都につぐ第二の故郷のように愛しているパリだが、いかんせんテレビはおもしろくないし。やっぱりまだ映画がおもしろい街なのだ。アフガンがらみのドキュメンタリ映画が数館で公開されていたりして。 で、日本のマーケットはそれほど冷えていないことを知る。 べつにパリのインターネット・カフェで覗いてみてもよかった。オペラ界隈には日本語のOSの入ったeカフェもあるらしいが、近寄りたくないし。というわけで、情緒漂う京成スカイライナーで上野に出て、つな八で天ぷらを食って家に帰った。 31日朝にしかけたワナは不発に終わった。買えなかったのだ。タモリの顔面負傷を知るのはその翌日のことであった。 |
これは、パリに来てからなんども読んでる木村剛『投資戦略の発想法』のp.292にまとめて書いてある、個人投資家の基本戦略。とにかく潰れない株に長い時間をかけて投資をつづける。デイトレーディングはやらないで正攻法で儲ける。20銘柄を目標にリスクを分散する。株のほかにも外貨投資に分散などするとリスクが回避できる。できるだけコストがかからないようにする。そしてシンプルに、わからないことはやらない。複雑な儲け話は無視する。 そのパワーのつよさはあなたにもわかってきたのではないだろうか。わたしもよくわかった。納得した。これからもなんどもくり返し、じぶんの行動がこの基本戦略を踏み外してないかどうか、確認しながら進んでいこう。 月曜日だってのに、マーケットから離れている。そんなときに考えることに、ふさわしいことだとも思った。 |
ちまちま両替主義のわたしは、日曜日の午後、ついに町場の両替商に向かった。いままでいちどたりとも、郵便局や銀行以外のところで、みすみす手数料をとられるような両替えはしたことはなかったのだが、これも経験だと、授業料を払ってみることにしたのだ。 レ・アールの広場近くの両替商。リスクは最小限に、ということでわたしは1万円を両替えした。わたしが手にしたのは、482フランだった。レシートには、 日本円10000円、購入レート: 5.5100フラン(/100円*)。フレンチ・フラン換算: 551.00フラン。サービス料(手数料*): 69.00フラン。顧客に支払われるフレンチフラン: 482.00フラン。 と書いてあった(*カッコ内は訳註)。レートは円中心でいえば、1フラン=18.1488円だ。悪くない。郵便局よりは悪いが、成田やシャルル・ド・ゴールの銀行よりはマシだ。しかし、手数料69フランて。このレートでいえば、約1252円だ。両替えするだけで、1割以上も手数料に消えていくのだ。これが、みんなが両替えしているあの便利なCHANGEのお店なのである。 これは、ユースケ・サンタマリアがギターをかき鳴らす、あっとそのときアットローンで借りるときの年利ぐらいに相当する。年利がしかもいっしゅんでつくわけだし。しかも借りていないし。じぶんの金だし。なのに12.52%も手数料が手数料が。というわけで、わたしは、いつだって郵便局で両替えするのである。 |
木村剛『投資戦略の発想法』には、いわゆるポートフォリオの理論がわかりやすく書かれている。そのなかでも、じっさいの話、いっちばんわかりやすいのが、株式投資は20銘柄に分散しようというものだ。 株価というものは、いろんな人が予想をするけれども、ほんとうのところ、下がるか上がるかはわからないものだ。つまり、一定のリスクはつきものだ。1株だけを持っていたら、それが下落してしまえばおしまいである。これを100%のリスクとした分かりやすいグラフがP.176に載っている。 これをみると一目瞭然なのだけれど、銘柄を分散させれば、あたりまえのことながらリスクは低下していく。かといって多く持てばもつほどいいのか、というとそうではない。極端な話、全銘柄を持てばいいなら、日経平均の動きで上下するインデックス・ファンドを買えばいいことになる。それはじつは、いいらしいのだが。 さて、この曲線、20銘柄を超えたあたりで、リスクの減りかたが緩やかになってくる。いってしまえば、ほぼ一定になるのだ。つまり、20銘柄を持てば、あとなん銘柄持ってもリスクの分散のしかたがあまりかわらない。ならば、20銘柄持てば、株の投資をやるうえでのリスクは、ほぼ最大限回避されることになる。 ちなみにこの目盛りのないおおざっぱなグラフを読むと、5銘柄でリスクはだいたい1銘柄よりも7割に下がり、10銘柄で約半分。20銘柄では、3割台になるようである。 わたしが保有しているのは現在3銘柄。年内には5銘柄にしようと思っているところだ。 |
わたしの好きなサン=ミッシェル、サン=ジェルマン界隈あるいはマレ地区の夜は、ハロウィンで沸き立っている。アホな変装をした人が街を行き、奇声を挙げて店に飛び込んだりしている。わたしはそんな街の広東料理屋で好きな麺を食い、チンタオを飲む。 パリに持ってきた本は、何度も読んでいる木村剛『投資戦略の発想法』。すでに行きの機内で2度読みかえしてしまった。ホテルのル・フィガロ紙には、東京の日経平均のチャートと数行の記事ぐらいしか掲載されていない。東京のマーケットからはすっかり隔絶されてしまった。テレビでは、アル・ジャジーラ・テレビによるオサマ・ビンラディン(フランスでの表記はウーサマ・ベン・ラデン)のコメントなどが流れ、朝はフランス語に吹き替えられたポケモンが放映されている。東京のようで東京ではない。 先週の東京で、いちど買った株が目の前で値下がった。含み損が増えて、また株購入資金もある。そんなとき、どの時点で買えばいいのかが見当つかなかったわたしは、友成正治の本を読んでみた。だけどもそこには、10%刻みで書いてあるだけで、どうも参考にならない。彼は、いかんせん、株価で儲けようという人だから、バフェットや木村剛の言うこととはやはりちがうのだ。 そうなのだ。こんな迷えるわたしがいま読まなければならないのは、木村剛なのだ。わたしはバフェット-木村流で行きたい。つまりは、株を買うとは企業を買うこと、できるだけ安値で株を集めたい。 株を集める。この言い回しじたいが、友成的な「ナンピン買い」とはちょっと違うのだ。買い集めるのだから、安ければ買えばいいのだ。いや逆に安くなくても買っていい。でもまあ、買った株の平均価格より安ければかならず買う。こうすれば、いちばん底は外しても、可能なかぎり安く買ったことになる。逆張り、ということ以外の友成的なナンピンは忘れよう。これが指針だ。 堅実でシンプルな考え方。アクロバット的なことはやらない。チャートは勉強しないバフェット流。そしてマーケットが最悪のときも、最大限投資することで、安値で買いそろえた、最強のポートフォリオをつくるのだ。 東京を出る直前の決断は、友成に迷いつつバフェット的に決めたものだ。買えなくてもいい、感情的に後悔しなければ、というのは、わたしによるわたしの性格を勘案したわたしの考えだ。 |
きのうの夕方、パリ郊外のシャルル・ド・ゴール空港に着いたわたしは、空港の銀行トラヴェックス・フランスで2万円をフランに替えた。手にしたのは1045.30フラン。レシートには、 日本円20000円、われわれはこの紙幣を5.2266フラン/100円のレートで買います。フレンチ・フランでは1045.30フランに相当します。コミッション(手数料)は0.00フラン。支払われる金銭は1045.30フラン。 と書いてあった。このレートはわたしたちがふだん見なれた円中心でいえば、1フラン=19.1350円だ。よくないレートだと思うが、成田空港、たとえば同日の京葉銀行では、10035円に対して500フランだったから、1フラン=20.0700円。これよりはずいぶんいいレートなのだ。いずれもコミッションは無料。 街を歩けば、いわゆる町場の両替商がCHANGE (シャンジュ)の看板を出しているが、ここでは高額のコミッションが取られる。旅行者はよくここを利用しているようだが、率よく両替えしたいならば、ここで両替えをしてはいけないのだ。 市内に入るための電車の切符を買うために、泣く泣く空港で両替えしたが、わたしは基本的に郵便局LA POSTE (ラ・ポスト)で両替えする。きょう、ボザールのちいさな郵便局で3万円を両替えした。手にしたのは1686.00フラン。レートは5.62フラン/100円、つまり1フラン=17.7935円。ほらね。もちろんコミッションは無料。郵便局は土日以外は開いている。 |
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